【書  名】 月闇の救世主 スカーレットクロス
【ふりがな】 ツキヤミノキュウセイシュ
【作  者】 瑞山いつき(みずやまいつき)
【イラスト】 橘水樹・櫻林子
【初版発行】 2004年02月
【発  行】 角川書店/ビーンズ文庫
【版  型】 文庫/222頁
【定  価】 438円+税

 第1回角川ビーンズ小説賞優秀賞受賞作「混ざりものの月」に続く第2段。
ヴァンパイアとの《混ざりもの》−混血−の少女ツキシロは、祓魔師(ふつまし)のギブに拾われ、彼の《聖なる下僕》となる。ギブもまた、ヴァンパイアの血を受け継ぐ《混ざりもの》であった・・・。
 祓魔師というのは、読んで字のごとく魔物を祓う能力を持った聖職者のこと。今回は、ギブと同業の友人レオンが登場。ギブに負けず劣らずの美形で女好き。ただし、女性の美の基準は巨乳か美脚か、という点では真っ向から意見を異にする。ギブと再開早々大ケンカをやらかし、ヤケ酒をあおるレオンのもとに、かねてからギブを快く思っていないヨセフ神父が現れ、ある取引を持ちかける・・・。
 ヨーロッパ風の土地でキリスト教風の聖職者風な人々が活躍(暗躍?)する物語。小道具に使われている聖書などのネーミングもなかなか凝っているし、キャラが立っていて楽しく読めました。それにしても、ライトノベルの作家さんは、吸血鬼そのものより混血がお好きのようで。どちらにも完全には属さない存在というのは、やはりドラマチックですものねぇ。
 
(鈴 2004/2)