【書  名】 天空の刻印(上)
【ふりがな】 ソラノコクイン
【作  者】 朝香祥(あさかしょう)
【イラスト】 桑原祐子
【初版発行】 2004年01月
【発  行】 小学館/パレット文庫
【版  型】 文庫/204頁
【定  価】 467円+税

 草原に暮らす遊牧民の国、カブラン。朝貢せよという大国タスタリアの要求を拒否したことから両国は戦闘に突入する。敗北を喫した故国を何とかしたい一心で、首長の養い子・レンは、「手に入れた者を草原の覇者とする」という伝説の聖獣を求めて聖なる山へと向かう。
 主人公のレンは、人懐っこくて誰からも愛されている元気印の14歳。ですが、読んでいるとつい目がいってしまうのが、部族の首長である父・ソルカドゥとは血のつながらない長兄エルク。同じく血縁関係のないレンが、むちゃくちゃ可愛いがられているのとは対照的に、父にうとまれ鬱屈したものを抱えて日々を慎重に生きぬく、仏頂面も板についた悩める20歳(笑)。
 歴史ものかと思いきや、ファンタジーでありました。とりあえず話は始まったばかり。何やらあやしいオッサンの正体も不明のままだし、待て下巻!
 
(鈴 2004/2)

 

【書  名】 天空の刻印(下)
【ふりがな】 ソラノコクイン
【作  者】 朝香祥(あさかしょう)
【イラスト】 桑原祐子
【初版発行】 2004年03月
【発  行】 小学館/パレット文庫
【版  型】 文庫/221頁
【定  価】 486円+税

*ネタばれストーリー紹介&感想(→ ←の間を、ドラッグして文字色を反転させて読んでください)

 →聖獣を得たレンを得て勢いづいたカブランは、いまや草原第2位の版図を誇る国となっていた。しかし、聖獣奪取にはやるタスタリアの正規軍と属国アルトゥン軍がカブランに侵攻をかける。遠征に出ていたエルクは、故国の危機に急ぎ馳せ戻るが、首長は致命傷を負い、レンはアルトゥンに強奪されていた。
 いやーん、今回エルクかっこ良すぎ。有能な武将と指揮官と軍師を兼ね備えたような、その活躍っぷりは何なんだ〜!しかも、正体の知れたオッサン、いえ→シュ・ルム←の扱いも誤らない!そして自ら敵地に乗り込んでのレン救出劇。いやはや、誰が主人公なんでしょうか、お腹いっぱいです。ありがとうございました。
 しかし、一番ぐっときたのは、→やはり最後までエルクに対するこだわりを捨てきれず、でも彼に後事を託してお亡くなりになった首長ソルガドゥ様です。合掌。
 それにしても、これから物語が始まる、というところで終わりなんですね。後書きによると、次作はまたガラリと雰囲気の違うものになるそうですが、「天空の刻印」の続編は出ないんでしょうか。よよよ。
 
(鈴 2004/2)