| 【書 名】 | 宇宙生命図鑑 book of cosmos |
| 【ふりがな】 | うちゅうせいめいずかん |
| 【作 者】 | 小林めぐみ |
| 【イラスト】 | 新間大悟&佐伯経多 |
| 【初版発行】 | 2002年09月 |
| 【発 行】 | 徳間書店/徳間デュアル文庫 |
| 【版 型】 | 文庫変形/219頁 |
| 【定 価】 | 533円(税別) |
第二の主人公の存在。小林めぐみさんの小説でしばしば用いられる手法だ。
地球人類との接触間もない種族ヒーラーは、雌しか存在しない。彼女たちの研究に惑星ジパスを訪れたトキ乃は、偶然知り合った神父アレクと猫型異星人セイジロに誘われ、ヒーラーの村を訪れる。トキ乃はあからさまに地球人類を嫌う兵士型ヒーラー、ディリに戸惑うのだった。
主人公トキ乃、第二の主人公ディリ、全編の主人公アレクという設定をもちながら本書にはけれんみが無い。それは女性的なあるがままをあるがままにとらえる視線に由来している。だからこそトキ乃は体験することを受け入れ、ディリは己のなかの矛盾を受け入れる。未来への不安を感じながらも心地良いラストをむかえる。まずはその心地良さを何も考えずに感じてもらいたい。