【書  名】 無理は承知で私立探偵
【ふりがな】 むりはしょうちでハードボイルド
【作  者】 麻生俊平
【イラスト】 中北晃ニ
【初版発行】 2000年4月1日
【発  行】 角川書店/スニーカー文庫
【版  型】 文庫/283頁
【定  価】 533円(税別)

 <無理ハ>シリーズ。
 七條高校に在籍する主人公・山田太一郎くんは、高校生で私立探偵。学校の空き教室を探偵事務所にし、日がなジャズに耳を傾け依頼人を待っている。と書くと、破天荒な主人公のように聞こえるけど、山田くんはちょっと違う。
 超人的な登場人物が苦手な私にも、安心して感情移入できる主人公です。「自分にもある弱さを知ればホントのヒーロー」と、カーレンジャーでも歌われておるではないですか。しかし、真のヒーローとは、弱さを自覚した上でなお、何かを成し遂げようとする人のことだと思うのよね、傍からみてかっこ悪くても。その点で山田くんはとりあえず合格ーって感じです。このお話が気に入った人にはジョン・ラッツの短編をお勧め。もすこしヘヴィーな内容でもOKな方はマイクル・Z・リューインのアルバート・サムスンシリーズを読んでみてね。<無理ハ>にも出てくるチャンドラーに挑戦しようという人は、短編集から読み始めるのがイイと思います。
(柳 2001/06)