| 【書 名】 |
冥王と獣のダンス |
| 【ふりがな】 |
メイオウトケモノノダンス |
| 【作 者】 |
上遠野浩平 |
| 【イラスト】 |
緒方剛志 |
| 【初版発行】 |
2000年8月25日 |
| 【発 行】 |
メディアワークス/電撃文庫 |
| 【版 型】 |
文庫/337頁 |
| 【定 価】 |
570円(税別) |
遠未来、虚空牙の脅威により惑星に閉じ込められた人類は遺産のテクノロジーに固執する「枢機軍」と未だ未開の力である特殊能力者に頼る「奇蹟軍」にわかれ戦争を、冥王と獣のダンスを続けていた。枢機軍のトモル・アド臨時少尉は戦場でであった奇蹟使いの少女夢幻に恋をする。敵軍の戦略兵器である彼女に再び会うため、トモルは動きだす。
<ブギーポップは笑わない>の上遠野浩平・緒方剛志がおくる、奇妙な未来戦争。
僕は好きなんですけど。この話し。ブギーポップと比較されることが多いようです。ストーリーができすぎていて無駄な部分がないため前作である<ブギーポップ>のシニカルな表現がいかされていないという評価がありまして。しかし、僕は好きなんですけど。この話し。何が好きかといいますと、主人公の目的に向ってがむしゃらなのが、例えそれがストーリー上の道具だったとしても、今必要とされることへの憧れを感じるのです。文明は廃れ、奇蹟が起こりしかし解明されず、愚かに戦争を続ける。しかし、若者たちは変わらぬ純真さで自分を生きている。それが好きです。
「虚空牙」などのアイデアは他の上遠野さんの作品にも登場して作品世界の広がりを感じさせます。上遠野浩平ファンなら必読のこと。
(勝 2001/06)