【書  名】 ゾアハンター
【ふりがな】 ぞあはんたー
【作  者】 大迫純一
【イラスト】 小島文美 表紙・挿絵
【初版発行】 2000年12月08日
【発  行】 角川春樹事務所/ハルキノベルズ
【版  型】 新書/230頁
【定  価】 781円+税

「こいつらは、みんな、何かの傷を背負ってる。正義の為に闘うという大義名分を口にしながら、でもそうなるまでに、何か大切なものを失ってるんだ」黒川丈

 ニューヒーローは、21世紀後半に登場した。両腕に武器を仕込み、全身を戦闘のためのメカニカルボディに換装した戦闘サイボーグ黒川丈。彼の立ち向かうのは遺伝子工学が生み出した鬼子、ZONE(ゾーン:獣)。彼らは、環境悪化に対応できる新人類を創造しようとするプロジェクトの一環だった「アザエル・ウィルス」の影響で、短時間で自己進化を繰り返し、その細胞変化のためのエネルギーを得るために例外なく凶暴な肉食獣と化した実験動物のなれの果てだ。喰うために人を襲い都会の闇に潜む野獣ゾーン。ある夜ゾーンに襲われた丈は、体のほぼすべてを失い、かろうじて首から上だけが生かされた姿で、意識を取り戻す。その彼に、政府組織の意向が伝えられる。ゾーンと闘うなら、サイボーグボディを与えようと。彼らは、素手で果敢にゾーンに反撃した丈の体技と精神力を高く評価し、逃亡したゾーンの絶滅を目的としたゾアハンターになることを望んでいた。21世紀の大都会の闇の中、ゾアハンター黒川丈とゾーンとの人知れぬ苛烈な戦いの幕が切って落とされる。
 
 1980年代に漫画家として活躍した大迫純一が、男臭いしぶいヒーローを連れてやって来た。摩天楼きらめく未来都市と、その裏にひたひたと迫る環境悪化。人類の制御を逃れて急激に進化してゆく獣と、その獣を倒すために人の体と喜びを捨てた男が、闇の中で激突する。闘いの果てに黒川丈が見るものは何か!
(神 2001/06)