イベント報告

２００７年４月１５日（日）　１０：３０〜１６：３０
会場：東京都立産業貿易センター浜松町館  ４階第一展示室

　親の婚姻で兄妹になってしまったとか、拳で語り合って兄弟になってしまったとか、ロサリオを交換して姉妹になってしまったとか。もちろんフツーに血のつながった兄弟姉妹とか。この世は「きょうだい」であふれているのです。たぶん。きっと。いやいや、間違いなく！　というわけで、古橋秀之さん、本田透さん、をお迎えしてのＬＮＦ０６となりました。

古橋秀之 さん

第２回電撃ゲーム小説大賞受賞作『ブラックロッド』にて、1996年デビュー。
著書は＜ブラック・ロッド＞シリーズ（電撃文庫）、、『サムライ・レンズマン』（徳間デュアル文庫）、『ある日、爆弾がおちてきて』（電撃文庫）など。『超妹大戦シスマゲドン』(ファミ通文庫）では、個性的で超人的な妹たち（と、兄たち）を描いている。

本田透 さん

2005年に『電波男』（三才ブックス）を出版し話題となる。
＜アストロ！乙女塾！＞シリーズ（集英社スーパーダッシュ文庫）、『円卓生徒会』（集英社スーパーダッシュ文庫）などの他に、『二次元へいきまっしょい!』 (KKベストセラーズ）、『喪男の哲学史』(講談社) といった“萌え”に関する評論活動の著作も多数ある。

堀田純司 さん

ノンフィクション・ライター。
大学在学中より、フリーランスの編集者として働く。2002年には自身が企画、取材したインタビュー集『ガンダム者　ガンダムを創った男たち』（講談社）を刊行。著書に『萌え萌えジャパン　2兆円市場の萌える構造』『ガイナックス・インタビューズ』（講談社）。

三村美衣 さん

ライトノベル／ファンタジー評論家・ジュブナイルＳＦ研究家。
1992年ごろより、《小説ハヤカワ　ハイ！》などに書評を寄稿。《ＳＦマガジン》の国内ライトノベル書評、《活字倶楽部》などでも活躍中。

　恒例のゲスト、中里融司さん、都築由浩さんも、もちろんいらっしゃいました。
　また佐竹彬さん（φシリーズなど）もご来場。
　＜さされさん＞シリーズの木村航さんは、チャットインタビューにてのご参加でした。

●知識なんて関係ない？勝ち残れ！ライトノベルクイズ

　ＬＮＦに毎回１コマはある"バラエティ"枠。今回は、参加型のレクゲームでした。参加者に５つのチームに分かれてもらい、3種類7問のクイズに挑戦してもらいました。チームは、「妹大戦シスマゲドン」「創竜伝」「神様家族」「狂乱家族日記」「マリア様がみてる」の５種類。
　クイズ（ゲーム）は。知力よりは気力、気力よりはひらめき、を競う内容でした。
・まんたんブロードから作家の名前探し
・うろ覚えで描いたキャラが誰かあてる
・10人にいっぺんにキャラの名前を言ってもらい書き取る聖徳太子ゲーム
　とまあ、こんな具合。
　優勝は「狂乱家族日記」チームでした。優勝のお祝いに、ゲストの寄せ書き賞状がプレゼントされました。

●兄妹は一日にして成らず　〜古橋秀之＆本田透　対談〜

　『超妹大戦シスマゲドン』をはじめとして『タツモリ家の食卓』『斬魔大聖デモンベイン』でも、兄弟姉妹のつながりを感じさせる描写が素晴らしい古橋秀之さん、『アストロ!乙女塾!』などの作者で、妹という記号の消費を意識しながらも、戦略的に妹論争を仕掛けている本田透さん、お二人にお話をお聞きしました。
　なぜこの二人かというとですねえ･･･まず古橋さんは、発表された数々の作品で、多くの素敵なおにいちゃんを描写されているのですねー。で、以前から「古橋さんは、おにいちゃんを描かせたら日本一」と思っていたのです。さて、対して本田さん。お兄ちゃんとくれば妹。妹といえば本田さん。でしょ？妹祭！http://ya.sakura.ne.jp/~otsukimi/hondat/workold.htmだよー！（※現在リンク切れ）
　妹の陰謀論とか、妹の正体とか。あなたが知らなかった妹の話が満載でした。楽しい時間でしたヨー。

●ライトノベル天気予報！２００７！

　ライトノベル・フェスティバルではおなじみの三村美衣さんにお越しいただき、2007年のライトノベルについてうらないます。
　今年は、「スーパーダッシュ文庫」「B's-LOG文庫」「富士見ファンタジア文庫」「ＧＡ文庫」「ＨＪ文庫」「まんたんブロード」のお話を伺いました。「ルルル文庫」「ガガガ文庫」からはメッセージをいただきました。

●飛び入り企画　田口さんと日向さんのガーゴイル

　なんとまあ、『吉永さんちのガーゴイル』の田口仙年堂さんと日向悠ニさんが来てくださいました。お誘い申し上げてはいたのですが、所用があって約束できません、というお返事をいただいていたのです。なんと嬉しいサプライズ。三村美衣さんを司会にお話を伺いました。デビューのお話や、ガーゴイル誕生のお話など伺いました。

●休憩時間企画　ささされ参上！〜木村航チャットインタビュー〜

　東北在住で、なかなかお呼びできない木村航さんに、チャットインタビューをお願いしました。子供の頃に読んでいた本や、妖怪の話など伺いました。

　これらの他に、持込企画「ライトノベル06年総括お茶会」、恒例のカルタや座り読みコーナー、同人誌即売会コーナーもありました。
　いずれも詳しい内容はＬＮＦ第6回記録集（同人誌即売会などで頒布しています）をご覧ください。